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分娩は深夜戦でした。助産師さんは親身になってくれる優しい人、しかも検診時に1回会ったことがあった人。ずっと英語で対応してくれてたし、一晩中心身ともに支えになってくれてました。
出産はスムーズにいかなくなったため緊急帝王切開に切り替わりました。その際の担当産科医は会ったことのない人だったけれど説明の丁寧な人。担当麻酔科医は最初怖かったけど、でも部分麻酔をしていて上半身に意識がある間はずっと一緒に会話してくれていたとても良い人。
それまでの検診と出産当日にスタッフと病院を信頼できていたことが良かったし、安心感に繋がったと思います。そんな出産レポの詳細を以下に記します。
出産レポ(詳細)
夕飯後
うだうだしながら夫と喋ってたら下腹部が痛くなってきて陣痛を疑う
22時頃
就寝。しかし眠れず陣痛間隔を計るアプリを立ち上げる
23:18
病院に電話。Bolt(配車アプリ)を依頼
0:05
Duna Medical Center(デュナ・メディカルセンター)到着。受付で待機
0:20
内診。子宮口が6cm空いてると知る。
病室(その後入院することになる部屋)に移動。荷物を置いて病院着にお着替え。病室からの夜景がまじはんぱねぇ。
陣痛・分娩室に移動
2:00頃まで
しんどいけど比較的耐えられる陣痛。夫に水を持ってきてもらったりお喋りしたり。無痛分娩を希望していたから麻酔入れられるか聞いたらもう遅いとのこと。この程度の陣痛なら私いけるわ、という楽観的な考え。この先のことを私はまだ知らない。
3:00頃まで
眠くなる。陣痛の間でバランスボールの上で眠る。破水しなかったので人工破水を起こす。
5:30頃まで
破水後が一番最悪の時間。寝転がったり、バランスボールの上にいたり、立ったり、うつ伏せになったりするが一向にいきんでも出てこない。立って、座って、という指示にすぐに応えられない。ちょっと待って、がどうしても必要。いきむ感覚がわかんなくなってくる。自信失くす。もう辞めたい、って気持ちになる。子供も頑張ってるんだとか考えられん。ただただしんどい。
助産師さんにずっと近くにいて欲しかったからそのように言った。さすってくれたり手を握ってくれたから安心した。ハンガリー語しか話さない助産師さんもハンガリー語で励ましてくれるからその時は頑張れた。夫のことも全力で掴んでた。
6:00頃まで
3時間いきんでるのに出てこないと緊急帝王切開の説明が医者からある。麻酔入れてパッと出せるなら早く出してくれという感じだったので早く早く早く、と思うも、多分向こうの調整もあるんだろう、待ってる時間がもの凄く長く感じる。下の毛を剃られる。ようやく車椅子で移動。なのに車椅子に移動するのもしんどい。絶妙にキモい体勢で車椅子に乗せられたがそれは別に問題ではなかったらしい。
6:00以降
麻酔科医からの説明。めちゃ早口だけどものすごく聞き取りやすい英語でびびる。後にも先にもこんなに綺麗な英語を話すハンガリー人には出会っていない。車椅子で手術室に運ばれてベッドに登るのがしんどい。麻酔を入れる体勢になるのが難しくて麻酔科医に「協力して!」と言って何度か怒られた。麻酔が背中から入っていったらどんどん痛みと感覚がなくなり楽になり救われた気分になるがあり得ない程にストレスな程に腕が震える。ハサミの冷たい感覚をここは感じるか、といった風に腕やお腹などにあてられる。
夫が小窓から覗いてるのが見えた。あとはなされるがまま帝王切開。腕の震えに意識をほとんど持ってかれて子供がここで出てくるのが信じられない。例の怖かった麻酔科医はお産の進捗を報告してくれる、実は優しい人。子供が出る。オギャー!!って元気な産声を予測していたのに結構落ち着いた泣き声だったので拍子抜けする。
赤ちゃんを抱っこして私のすぐ近くに持ってきてくれた人、「美しい」とハンガリー語で言ってくれてこの単語知ってて良かったと思った。髪多いねとか、nagy(大きい)ねとか、色々言ってくれてそれだけで嬉しい。赤ちゃん一旦バイバイ、私は後処置。気付いたら終わり。麻酔でまだ震えてる。
7:00以降
入院部屋のベッドを手術室に持ってきてくれて、移動。まだ麻酔で震えてる。喉が乾くが震えが収まる頃までは飲めない。しんど。
眠くなったから寝る。一晩寝ずにやってたから疲れた。多分子供も。でも横にいると可愛い。安心する。話しかけちゃう。助産師さんがおっぱいを咥えさせる。上手にはむはむしてる。可愛い。
産婦人科医の先生が帰宅直前に帝王切開になった経緯を説明してくれた。勤務終了後だろうに、優しい。ここのスタッフ基本的に優しい。好き。