海外で出産すると、出生時の手続きも日本で出産する場合と違います。のんびりしていると日本国籍を取得できない!?という事態に陥るので、丁寧に一つずつこなしていく必要があります。この記事では、ハンガリーで子の誕生後に私たち日本人夫婦がどのように出生届提出・子の日本国籍取得まで行ったか紹介します。
大まかなタイムライン
2022年1月にハンガリー・ブダペストで出産した後、どのように手続きしたかを時系列でまとめました。
- 1月末誕生
- 2月中旬Civil Registry Group(区の市民課)に行く
出生証明書(ハンガリー語)を受け取る。無料なので複数受け取ると良い。
ここでは備考欄に「子の国籍は不明」と記載されている - 2月中旬日本国大使館に行く(1回目)
出生届の提出(子の出生から3ヶ月以内。しかし、下記の滞在許可証申請も3ヶ月以内なので出来る限り早めに)
- 1〜1.5ヶ月後に本籍のある自治体から戸籍を取り寄せる
出生届を提出してから戸籍に反映されるまで時間がかかる。子の情報が反映されたのを確認し、新しい戸籍謄本を取り寄せる
- 4月頭日本国大使館に行く(2回目)
子のパスポート申請。即日発行だった。日本国籍ゲットだぜ!
- Civil Registry Groupに行く(2回目)
出生証明書(ハンガリー語)の備考欄に「子の国籍は不明」と記述されているので、日本のパスポートを見せて修正してもらう。無事、「子は日本国籍である」と書き換えてもらえる。
- 移民局に行く(子の出生から3ヶ月以内)
滞在許可証申請
子の誕生前に準備しておいたこと
- 日本の戸籍謄本の準備(1部しかもっていないと心許ないので複数手元に準備してあった)
- 日本の戸籍謄本を元に、日本国大使館で婚姻証明を発給してもらう。私たち夫妻が婚姻関係にあることを証明するため
子の誕生
病院が、病院の所在区に出生の申請をしてくれました。予め親の私達のパスポートや婚姻証明書、滞在許可証は渡してあったので必要書類は揃っていたようです。
なのでハンガリー語の出生証明書は区の役所にピックアップしに行ったのみ。誕生から10営業日後くらいに取りに来て、と書いてありました。
子の日本国籍取得のために
たとえ私たち夫婦が日本人でも外国で子供を産むと子は無国籍状態なのか、と驚きました。しかし、大使館のホームページを見ながら必要書類を揃え、期限内に提出すれば無事子供も日本国籍を取得できます。
日本のフォーマットと同じ出生届を記入し、ハンガリー語の出生証明書の和訳文を作成(雛形が大使館HPにある)しました。
まとめ
新生児育児と並行してこれらの手続きをするのは大変ですが、夫婦で助け合いながらなんとか最後まで申請できました。ブダペストにある日本国大使館は坂の上なので行くのは大変でした。子供がパスポートを取得した後、解放感から割とすぐにウィーンとスロバキアに電車で旅行しちゃいましたね。この記事がどなたかの助けになれば幸いです。