波瀾万丈の日帰りストラスブール電車旅

フランス

12月、クリスマスマーケットの季節に家族3人で日帰りストラスブール旅行をしてきました。クリスマスマーケットの時期、しかも土日だと人が多すぎてカオス。

電車旅の計画を立てる

ドイツ鉄道(DB)のアプリで電車を調べると、ストラスブールまではKarlsruhe駅やシュトゥットガルト駅から特急が出ているが値段が大人一人当たり片道70€。

私達はDeutschland-ticket(特急列車以外は49€で1ヶ月間電車バス乗り放題)を持っているので、それを使って行ける駅まで行き、フランスに入る電車代だけ支払うということで意見が一致しました。

大人一人当たり片道10€未満で済むので、浮いた分をストラスブールで使えるねと話していました。旅行の計画段階ではこのローカル列車の旅がこんなにも命懸けでカオスな戦いになるとは想像もしていなかった…

旅行当日、過密の電車

ドイツの小さな駅AppenweierからフランスStrasbourgに向かう電車。これにさえ乗れれば楽しいフランス旅行の始まり。乗り換えが間に合わないと2時間もAppenweierという駅周りに何もない街で待ちぼうけ。無事乗り換えの時間は十分にある。

だが、ストラスブールに向かう人の数が尋常じゃないぞ…東京の通勤電車を経験したことのある私でもこんなにプラットフォームに人がごった返すのは初めて見た。

日本の駅ホームのように電車の乗車位置が書いてあるわけでもないので列が出来るはずもなくただ人が無秩序に密集。心がざわつく。電車に乗れるのか?

そしてやってきた電車はなんと3両編成(笑)山手線みたいに12両くらい走らせればいいのに!もとの乗客もずいぶん大勢いたので半分以上が乗車できず終い。私たちも乗車を諦めて途方に暮れた。

全力で代替案を考える

2時間もこんな小さい街で待ちぼうけか?と絶望しながら全集中力を代替案に注ぐ。ドイツOffenburg(乗れなかった電車の始発駅)に行けば時間を潰せるし次には乗車できるだろう、と逆方面の電車に乗車。カフェも店もあるみたいだしそこでストラスブール行きの電車を待とうとしていた。

そこで名案が降ってくる。「フランスとドイツの国境ギリギリまで行く電車が走ってはいないか?」

調べるとKehlという駅まで行けばなんとストラスブールまでトラムが走っていることが判明

Kehl行きの電車はすぐに発車するということがわかったのでカフェは辞めてプラットフォームにダッシュ。同じことを考えている途方に暮れた同志も何組かいた。

ストラスブールはすぐそこ

無事乗れた電車も東京の通勤列車並の混雑具合だったが、無事Kehl駅に到着。

せっかくなのでドイツとフランスの国境を徒歩で行こう、とライン川にかかる橋をわたることにしました。徒歩で国境越えしたの初めて!フランス側に入ると建物の雰囲気も道路や看板の表示もガラッと変わり、徒歩で国境をまたぐ選択はよかった。電車に乗れなかったストレスは大きかったけど災い転じて福となった、かな?

フランスに入って最初に見つけたトラムの駅で乗車し、ストラスブールに到着!結局1時間程度のロスで済んだので上手く立ち回った方だなと自分たちを褒めました。

ドイツから橋を渡ってフランスへ

想像通りのカオス帰路

行きの電車の混雑具合を知っていたので、帰りの電車も戦いになることは覚悟していました。案の定、ストラスブールからドイツに向かう電車のプラットフォームは人で密集。20〜30分早めに着いていたのにもう既にごった返し。

いざ乗車、という時には将棋倒しが起きかけて命の危険、本当に怖い思いをしました。ベビーカー連れなので周りの人が「ベビーカーいるぞ!」「おいコラ押すな!」といった感じで強く守ってくれて、カオスの中にも人の優しさに触れました。でもあんな思いはもうしたくない。

学んだこと

土日のクリスマスマーケットはやばい。電車も(多分車の渋滞も)街に来る人の数も尋常じゃない。行くなら電車に乗れないことは覚悟して、早めに特急列車の座席指定を予約するか、この時期には近付かない。

ストラスブールは良い街だったので、次回はクリスマスでない時期に行こうと思う。